特徴的な所は、主役のポプ子とピピ美の担当声優さんが毎回変わる事、さらに言うとAパートとBパートで全く同じ内容で、ポプ子とピピ美の担当声優さんが変わっている事です。
女の子キャラなのに、男性声優さんが担当している事もあるというか、ほぼ毎回そうなのかな…です
しかも、その担当している声優さんがベテランさん、超ベテランさん、人気声優さんという事もあって、大変話題になっている…というわけです。
私も遅ればせながら視聴してみました…が…。
短編シュールギャグの集合ですし、色々なクリエイターさんが参加している実験的な作品なので、作画もほぼ紙芝居レベルだったりもします。そういうのは、そういう狙いの作品なので、特に問題ないと思います。
ギャグは何かのオマージュが多くなっているようで、例えば4話のこのシーン。
チキチキマシーン猛レースのブラック魔王とケンケンのオマージュでしょうね。モザイクかかってますけど
こういう、知ってる人が見たら、クスっとできるようなものが散りばめられているというのが、本作品のもう一つの特徴だと思います。
これを、Aパート、Bパートで主役二人の声が入れ替わりながら、時には劇中歌の担当も替わったり、Aパートではなかった字幕がついたりと、その差(ギャップ)を楽しむ作品です。特に、男性声優さん、しかも超ベテラン(4話は神谷明と玄田哲章)が、おねぇっぽいしゃべりだったりするのは、声優ファンとしては普段聞く事ができないものですから、面白いと言えます。
しかし…、ギャグが全般的に下品というか、はっきり言うと不快なものが多いですね。
同じく4話でこのようなシーンがありました。
氷上を猛スピードで滑走する選手達の目の前に、何故か突然ペンギン親子が現れます。
氷上でどちらも避けようもありません、直後衝突した描写となります。
このシーン、そこで終了です。その後は、この件には全く触れずに次のシーンに進みます。
え?何?ぶつかって、その後どうなったの?
例えば、ここでペンギンのお母さんが謎の力を発揮して、選手達を吹き飛ばした…とかなら、シュールだなーという感想にはなるでしょうけど、まぁそれはそれで収まりがつきます。
しかし、何の言及も無いという事は、まぁぶつかって大惨事になったという事ですよね。
無意味に可愛かったペンギンたちは恐らくひとたまりもなかった事でしょう。そう、想像するしかない描かれ方でした。
私はこれを面白いとは、思えませんでした。
どういう意図で入っているシーンだったのかも、良くわかりませんでした。しかも、作品の特徴上、同じシーンを2回見る事になります。(Aパート、Bパートで同じだから)
原作のあるアニメですから、原作通りなのかもしれませんが
確かに、声優さんの起用の面白さとか、元ネタがわかるとクスっとなる所もある作品なのですが、こういう描写が目立つ作品を総合的に面白いとは評価できませんし、私にはこれは受け入れられません。
もっと単純に、声優さんの演技の幅とかを楽しめる作品であったなら良かったのですけどね。
玄田さんのポプ子とメリーさんのやり取りとかは、単純に面白かっただけに、その他の所で萎えてしまうのがとても残念です。
ここまで評価が低いなら、無理して見なくともいいじゃないか?とも思うのですが、声優ファンとしてどんな声優さんが、どんな無茶な演技をするのかはとても興味がありますので、この先も注目したいとは思うのです。反面、好きな声優さんが不快な演技をするシーンがでてくるのでは?という怖さもあります。
なんか、声優ファンの心理を人質にとられたような、やや腹立たしさも感じられますね
内容がクソ(自称)だから、声優人気を当て込んで無理やり見させられている…そんな印象が否めません。
それにしても、良くも悪くも話題性抜群な作品なのは間違いないですね。
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